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May 30, 2005

世界の中心で「マジでか」とぼやく

家族が踊りだかを見に行ったため(よく知らないが婆さんの芸者が変な格好をして踊るとかそういう類のものらしい)、買い物をしなくてはならない。体調が優れないのでつらい。外は雨。「マジでか」とつぶやきつつ洋服を見る。

・洗ったばっかり
・新品で洗濯が困難なブツ
・白

そういうのしかない。マジでか。

見たい映画があったため向かいのレンタルビデオ店へ、と思い見る。

無い。店が無い。マジでか。

スーパー着。大荷物の後ではつらいのでタバコの販売機へ。このスペースの床は「仕様ミス」としか思えないほど雨が降ると滑る。そろそろと進む。それでもやっぱり滑る。不愉快な気分でサイフを出す。200円。販売機を見る。「新千円札非対応」の毅然たる文字列。マジでか。

タバコを断念。尻がぱっつぱつのスカートを履いたOL風の女性がカートを横にして携帯を見ている。入店不可能。「すみません」と声をかけると「いま忙しいんで…あ、す、すみません!!」ナンパ疑惑からのヤ○ザ認定コンボと思われる。マジでか。

通路のあちこちがカートで遮断されていて歩きにくい。特に刺身コーナーが酷い。ようやく入り込み見る。家族用のでかいのしかない。マジでか。

なんとか買い物を済ませて再び販売機へ。品切れ。さっきはあったのに。マジでか。

コンビニ脇でタバコを購入。大荷物を抱えてアパートへ。と、向うから来た若い男性がすれ違いざまに「塩ジャッケー だけぇ!」とシャウトした。マジでか。「高ぇ」かもしれない。いや、それより往来で声高らかに歌い上げるほど塩鮭に思い入れがあるのか。それ以前の問題か。

部屋に到着。確かに4本買ったはずの缶ビールが3本しかない。マジでか。

Posted by yae at 05:46 PM | Comments (4) | TrackBack

May 23, 2005

名前がらみのニックネーム

※ちょいと諸事情ありましてブログとmixiに同じ記事を上げております。両方見ていただいてる方はすまんです。

名前がらみのニックネームというものがある。苗字だったり、名前の文字列+α的な。逆に言うとまったく名前に関係なく「トマトさん」とか言われてるほうが稀なケースと言えるのかもしれない。


で、そのパターンというかよく聞くものについてちょっと考えてみた。

・「さん」系
山本/山崎など、苗字に「山」を含む→ヤマさん
鷹山/高岩など、苗字に「タカ」を含む→タカさん
山口/坂口など、苗字の終わりが「グチ」」→グッさん

王道的であり、上記他多数の苗字に応用が聞くパターンと思われる。その中でも「やま」「たか」など、音声的に「止まりがいい」苗字の場合「さん系」に収まることが多い気がする。また、同じ山系であっても「口」が含まれると「グッさん」になることが多いように思われる。山崎で「ザキさん」もたまに聞くが、ヤマさん、グッさんに比較してその頻度は低いように思われる。同じ職場などに山本、山崎両氏がいた場合に発生するぐらいだろうか。


・「ちゃん」系
山本、山崎など、苗字に「山」を含む→ヤマちゃん
佐藤→サトちゃん
金本/金森など、苗字に「金」を含む→キンちゃん
岩田/岩本など、苗字に「岩」を含む→ガンちゃん
菅/須賀/丹など、ひらがなで二文字の苗字→カンちゃん、スガちゃん、タンちゃん など

上記の「ヤマと来たらさん」に矛盾するようではあるが、ここでもヤマ系は対応力の強さを見せ付ける。各個人の性格、年齢で「ちゃん」のほうがなじむなら、という差異だろうか。いずれそれほど多い苗字でもないように思われるが、ヤマ、という文字列は名前+αのニックネームに対して親和性が高いのだろうか。「金」を含む苗字は特に「カナモ」という文字列が若干発音しにくい(口の動きが複雑になる)ためか、キンちゃん、に変形することが多い。もちろん、カナちゃんというのが女性の名前っぽいこともあるだろうし。また、佐藤は「サトちゃん」になることもあるが、加藤は「カトちゃん」にはなりにくい。やはり「カトちゃんと言ったらあの人を指す」というイメージが強すぎるのかもしれない。

・「っちゃん」「っさん」系
菊池/中田など、苗字の終わりが「たちつてと」で濁音ではない場合→キクッちゃん、ナカッちゃん
最後のたちつてとを「っ」の促音に置き換える「ちゃん系」のバリエーション。発音のしやすさと、なんとなく親しみを感じさせやすいためか汎用性が高い。しかし半田/墨田など「たちつてと の濁音」で終わった場合はそうなりにくい。

・「選手」系
加藤選手
田中選手
鈴木選手
山田選手 など

比較的「多く見られる苗字+選手」もひとつの王道パターンと言える。しかし、なぜか「佐藤」がこの系に含まれることはなく、逆に「ちゃん系」に含まれることがまずないと言える「加藤」と言えばもう「選手以外には考えられない」ほどのフィット感がある。
また、多く見られる苗字に選手が来やすいもうひとつの理由としては「プロスポーツ選手に多数居る」ことも考えられる。

・「ッシー」系
勅使河原→テッシー
星川/星/保志→ホッシー
柏原→カッシー

「苗字の途中または最後に“し”という文字列を含む」場合に現れることが多い。それ以外でこの系列というと「滝沢」「滝本」などの苗字を「タッキー」と呼称するパターンが見受けられる。

・「抽出」系
亜由美→アユ
恵美子→エミ またはエイミー
恵→メグ

ほぼ女性に限定される場合で、名前の文字列から抽出、あるいは最後を省いた形が「かわいらしい語感」である場合に用いられる。「+ちゃん」というパターンもあるが、若年層に寄るほどは付けない傾向が見られる。

・「苗字から二文字、名前から二文字を抽出合体」系
芸能人の呼び名をヒントにしての若年層が使用、あるいは逆に高年齢層に見られるパターン。
サトエリ、キムタク、ヤンクミ あたりはイメージしていただくと分かりやすいのが若年層の付け方。高齢層は「丸山 誠一郎→丸誠(マルセイ)」「池之原 正太郎→池正(イケショウ)」などの表記と呼称が多く見受けられる。省略して屋号っぽく、というのが高齢層の特徴と言える。

・禁止パターン
省略または抽出合体系で「妙な意味」を持ちそうなものはひとつ避けたいパターンと言える。例えば「草野満代」という方に「クサマン」とは言いにくい。というか言うべきではない。また「意図的にそこを抜いて」ということでシモを想起させるパターンもひとつのNGと言える。例えば「滝川クリステル」を「クリちゃん」と呼んでは相当なドン引きが予測される。気をつけたい。

Posted by yae at 02:32 PM | Comments (4) | TrackBack

May 20, 2005

朝、通勤途中で食べたもの

久々に朝の通勤時間帯に電車にのりました。また、mixiである方が書かれていた日記を拝読しまして「そういや会社勤め時代は朝飯外で食ったりしたなあ」ということを思いまして。で、真剣に思い出してみると、いろいろ変遷があるなあ、と。一人暮らしということで学生時代含めだらだらと書かせていただきたいと思います。

学生時代:中野から新宿へ
ブロードウェイですか。あのなんがーいアーケードを通って駅まで歩いておりました。朝は中野で食べることが多かったです。立ち食いそば(梅本? が多かったかな) で魚肉ソーセージそばとか多かった気が。おなかが空いていて少しお金に余裕があればいなり寿司とか追加。すごくおなかが空いていればカレーを食べました。
あとはー、マクドナルドよく行った気がします。毎日朝食を食べる、という感じではなかったですが、結構頻繁になにがしかは食べていた気が。

学生時代:笹塚から新宿へ
食べる場所は結構あったんですが、家賃があがって生活費に圧迫が出たせいか、たまーに立ち食いそば(山田うどんかな?)に行ったぐらい。あと、小さいパン屋さんで「魚肉ソーセージドッグ」みたいのを売ってて、それ買って駅前で食べてから乗る、とかはたまにありました。魚肉ソーセージ時代ともいえる学生時代ですね。

1社目時代:笹塚から御茶ノ水へ
10時出社だったんですが、御茶ノ水についてからなんか食べる、というのが多かった気がします。おにぎり屋さんでなんか買ったり、マクドナルド、ロッテリア系が多かったと思います。会社に連泊することが多かった時代なのですが、朝起きると(床に寝袋状態)頭の上におにぎりとお茶とか、マクドナルドのなんかが置いてあることが結構ありました。社の人が不憫に思って買ってくれたということで。通称「お供え物」と呼ばれる現象でした。

1社目時代:笹塚から渋谷、原宿へ
社が移転しました。で、NHKの近くでして、朝は渋谷から、帰りは原宿から、というのが多かった気がします。>夜渋谷混みすぎ時代でしたので。
このころ、ほとんど朝食というのを食べてないですね。昼は「弁当ですら高い。まして外食なんて」というぐらいの価格帯と収入のアンバランス状態でしたので、食べ物には苦労した時代でした。

2社目時代:笹塚から神保町へ
この時代もあまり食べませんでした。たまにおにぎりとか机で食べるくらい。同僚が焼肉弁当を食っていたのには驚かされました。朝10時に。
思い出しました。会社のすぐ近くの立ち食いそば屋にたまに行っていました。ここ、ぶっちゃけまずくて。食べたあといつも「やっぱやめればよかった」と後悔しておりました。

2社目時代:下井草から九段下へ
会社は同じ場所だったんですが、路線の関係で九段下から歩くようになりました。
こんときは食べた。時間的に間に合いそうであれば、ほぼ毎日同じ立ち食いそば屋さんに行ってました。ゴボウ天、またはゲソ天のそばをメインに。先の同僚とここで会うこともよくありました。つか下井草から九段下という通勤経路まったく一緒で同じ会社ですからそれはよく会うわけで。
※その方ともう1名で昼飯は死ぬほどの量を食ってましたねえ。太ったです。

3社目時代:下井草から築地へ
初期は「どちらかといえば食べないほうが多い」感じでした。食べたいな、と思ったときはたいがい立ち食いそばなんですが、当時下井草には立ち食いそば屋がなかった気がします。意外に思われるかもしれませんが、築地駅近辺にも当時はありませんでした。>路面店みたいのはありましたが、普通のそば屋の値段にほとんど近いし、常に混んでいるのであまりいかなかったです。どうしても、と思ったときはほぼ旧電通本社裏まで歩きました。ただ、やっぱ距離があるんで、そうそうは行かなかったです。たまにインディ系の立ち食いそば屋さんが開店しては、すぐつぶれる、というパターンも多くて。
9:30前に着いたときにたまに食べていたのが「モーニング」。でも、喫茶店とかでなくてラーメン屋さんのソレ、でした。
何をもってモーニングか、というのは「朝しか出してないから」ぐらいしか見当がつかないという代物。麺の量は昼のソレの半分、チャーシューやノリは切れ端を使用、というもので300円でしたかね。
で、この時期に一度倒れるわけですが。倒れた後は無添加のパンとか野菜の酢漬けとか、おにぎりとか自作して食べてました。一度に普通の量を食べると必ず戻してしまいましたので、ゴルフボールぐらいのを3個ぐらい、それより1回りぐらい大きいのを2個ぐらい常に持ち歩いて、ちょびちょび食べてました。


3社目時代:練馬から築地へ
健康状態がかなり回復して(2年ぐらいかかりましたが) 量は以前よりは減ったものの、内容的には普通に外食できるようになってきました。あと、築地にも相当に慣れてきた感じでした。倒れたあとは仕事量が激減したので、定時出勤&退社という感じになり、朝食を食べる機会が増えました。規則正しい生活は腹が減るのかもしれませんね。

この時期は結構いろんなもの食べましたねえ。
・あいがけ
カレー、ハヤシ、牛丼の3つのうち2つを選び、一皿のご飯に半分ずつかけたもの。
体調がよくなったせいか、朝からカレーも平気になりました。

・鮨
まぐろの赤身だけ5個だかがざるに乗っていて500円だったかな? おじいさんが夜中の2時ぐらいから延々と作ったソレでした。>徹夜とかしてた時期よく見かけた。

・マクドナルド
築地にマック! と衝撃の出店でした。ので物珍しさ(当時はそっち系の店ぜんぜんありませんでしたから)でたまに行きました。

・吉野家
築地に2店舗ありました。片方は普通の吉野家。場外市場の中にあるのが「1号店」です。店もカウンターも狭いです。箸ケースが置けませんので壁にケースが付いていてそこから抜きます。「並 極軽」というのをよく食べていました。肉が並、ご飯が通常の約1/3程度でしょうか。値段は普通の並と一緒。「並」を省略すれば基本は並ですから、いきなり「極軽」としか言わない人も多数です。ほぼすべてのお客さんがカスタムオーダーをするわけですが、それを1人で裁ききるカウンターの店員さんを「吉野家のトップガン」と尊敬しておりました。「1号店はバイトさんはいなくて全員社員」ということを聞いたことがありますが、そうかもしれませんね。

・うなぎおにぎり 骨せんべい 肝焼き など
朝からか、ですよね。でもまあ、通りに面してドアとかないとこで売ってるんでつい買ってしまうことありました。

・パン屋であれこれ
パン屋さんが結構多いんですね。築地。お店で自作している惣菜パンは結構どこのも美味しかったですね。具の量が半端じゃないのが築地スタイルかもしれません。なので、手や顔がけっこう汚れます。外で食べるのは難しい。

Posted by yae at 03:58 PM | Comments (0) | TrackBack

モリゾー半端ねえ

@nifty:デイリーポータルZ:名古屋コネタ60本ノック>こちらにリンクさせていただいています。

やばいよ! 半端ねえよモリゾー! 天むすと練りきりにはもう死なされるかと思った。

Posted by yae at 12:55 PM | Comments (2) | TrackBack

May 19, 2005

夢メモ_2:スラッシュ

「やあ」
店の入り口に片手を斜め上に突き出して女が立っていた。4歳ぐらいの男の子を連れていた。

「やあ、って…」と私。
「座ってもいいよね? 相変わらず流行ってるの?」
「…まあ」
「私ビール。この子はオレンジジュース」
「…ああ」

彼女とは3年ほど一緒に暮らしていたのだろうか。最初はネット上で交流していた。彼女が運営していた写真関係の個人サイトに私が書き込みをして、実は彼女も私の個人サイトをずっと読んでいたということが分かり、交流が始まったのだった。

当初はもちろんネット上だけの関係だったが、やがて彼女の写真、私のショートストーリーのようなもののコラボサイトを作るようになった。彼女の写真はオブジェを作ったり、または街にあるモノや人を「斜めに」とらえるアングルが最大の特徴だった。正方形にトリミングをして仕上がった写真のすべてがその対角線でくっきりと区切られた写真を撮る。サイトの名前は「スラッシュ」だった。

そのサイトがある編集者の目にとまり、週刊誌への連載と、写真集的な書籍の発行を、という話が出た中で初めて彼女に対面した。それまでは勝手に“男勝り”“アーティスト気取りの”的な先入観があったが、会って見てあまりに「女性的な魅力」にあふれている女性だということに驚かされたものだった。写真の勉強を特にしたことはないというし、使っているのも普通のデジカメとコンパクトカメラだけだったのにも驚いた。

一度会ってからは、家が結構近い、ということもあり、週に1度ぐらいは会うようになった。お互いに初対面時に「思っていたより…」というのがきっかけだったと思う。いつのまにか私の部屋から彼女が出勤することも増え、そのままなし崩し的に同居が始まった、ということだった。

恋愛の対象としても、仕事とは違う面での活動のパートナーとしても結構うまく行っていた。同居してから1年ほど経ったころ、我々の行きつけのバー、名前は別にあったが「坂の上」と呼んでいたこの店を私が買い取ることになった。前オーナーが身体を悪くしてしまい、仕入れや通勤などで坂の下と上の行き来がきつくなった、とこぼしていたのを聞いた彼女が「だったらこの人にやらせればいい」と冗談めかして言ったのが本当になってしまった、という感じで。我々のサイト名、かつユニット名であったことと、街の地形にちなんで「スラッシュ」という店の名前にした。

我々が暮らしていたこの街は、十数年前の大地震で「ありえないほどの急勾配」な土地になってしまったのだそうで、そこを再開発した際に「段々畑」状に高層住宅やオフィスが立ち並ぶ形になった。しかしその「てっぺん」あたりの土地だけがフラットなまま残り、この「旧坂の上」もそこに立っていた。3階建てで1〜2階が旧坂の上と別の雑貨屋、上にオーナーの家があったのだが、やはりオーナーが高齢で「不便だ」ということで格安で買うことができた。もちろんまだローンは払っているが。

不便だ、とは行っても商用貨物専用のケーブルカー、観光および一般通行用のエスカレーター群、他の土地に通勤する人々用の超高速モノレールなどもありそう不便ではないが、なにしろ高齢だということと「スラッシュ」から50m先ほどで断崖絶壁になってしまったこともあり「かつてのこの街を知る」人々には「居るのがつらい」場所になったというのが本当のところかもしれない。

以前勤めていた企画会社よりは水商売が性にあっていたのか、それとも壁の1面を特殊アクリル加工に改装して彼女が撮った「スラッシュな」写真で埋めたのが効いたのか、店は予想以上に繁盛した。雑誌やドラマの撮影にもよく使われるようになり、その効果もあってか「起きている時間と仕入れ以外は常に店に居る」ほど忙しくなった。向かい側の小料理屋の主人とともに仕入れに「下の街」への行き来するときに雑談をする以外は「お客さん以外としゃべる」こともほとんどないほどだった。彼女はまだ以前の会社に勤めていたので、生活時間帯もズレが出ていたし。

そんなある日、編集者と一緒に店に彼女が帰ってきた。新しい企画の相談を、というので翌日彼女が休みであることもあり、深夜というか明け方に閉店した後、3人で話をした。

簡単に言うと「まったく撮りおろし、書きおろしで新しい書籍を出して欲しい」という話だった。しかも、国内を旅しながら「日本」をテーマにしたもので、ということ。
「お話としては面白そうなんですが、店が…」という話をした。と、編集者が
「それはまったく仰られるとおりです。で、ご相談ですが、来週からでも私どもが“この人なら間違いない”と選んだ女性2名のバーテンを連れてまいります」と。
要はしばらく彼女らを使ってみて、問題ないと判断したら1ヶ月間店を任せて、その間旅行と撮影と執筆を、という話だった。店の売上は通常通り「スラッシュ」の収入となり、彼女らの人件費は一切出版社側で持つ、とのことだった。

条件としてはまあ悪い話ではないと思った。彼女の気持ちを聞いてみると
「ぜひやってみたい。会社もちょうどボーナス休暇を使える勤務年数になったのし」とのこと。

では、ということで1ヶ月の準備期間兼、バーテンダーの試用期間が始まった。2人、とだけ聞いていたが実は双子だった。バーテンダー用のベストを着ているのだが、赤と黒の色で見分けるしかないほど似ていた。口元のほくろの位置が左右対称なことに気が付いて、それも見分けの材料になるか、と思ったが、それは「見分け用に」とある時期から始めたメイクだそうでたまにメイクやベストの色を交換して私が混乱するのを見ては笑っていた。そんな私たちを見て彼女も笑っていたが、後にして思えば作り笑いだったのだろうか。

「美人の双子バーテンダーが」ということで、さらに客は増え、開店から閉店まで満員、立って飲む客や外で飲む客までも、ということになってしまった。まあ、これほどの客をさばき、性格面もまったく問題がない、ということで、そういう意味では安心して撮影旅行へ、と彼女と出発した。

最初の数日間は「疲れがあるから」と彼女が気を使ってくれてスローペースで移動、撮影をしていた。2週間目からは私もだいぶ元気になり、いろいろなことを話しながらストーリーのネタのきっかけに、と思っていた。
しかし、初日からなんとなく感じていたことだが、以前のように彼女との会話のやりとりが出来なくなっていた。共通の話題がほとんどない。同じ家で暮らしていながら「2部入れ替え制」とでもいうような生活になっていたせいか、同じものを見ていない。テレビやそういうもの、という意味だけではなく、人生のすべてにおいて彼女と私はすでに同じものを見ていないのか、そんな感じさえした。会話もぶつ切りになるというか、ひとつの話題について二言三言やりとりをすると、その先が続かなかった。

編集者からは「今回はロードムービーのスチル版のような」という提案があり、それをリアルな時系列で撮影し、書く、という行為をしていた。やがて、お互いの写真や文章に「男女のすれ違い」のにおいがし始めた。私はストーリーの流れを変えようとしたが、そうしようとすると手が止まってしまう。彼女が撮った写真にも、いつもの「クールな構図だが人間味にあふれる」という特有の作風という感じではなく、暗い色や空気が感じられた。

あと2日で撮影が終わる、という朝。ベッドに彼女の姿はなかった。置手紙もメールも何も無かった。が、彼女が自分の意思で消えたということは分かった。その旨たずねるメールを出したが、アドレスが変わっていた。携帯そのものもすでに解約されていたようだった。

私は残りの2日間は予定通りの場所に行き、ストーリーを書き続けた。1人になることが予定通りだったかのような自然さで。家に帰ると、彼女の服や、大切にしていたものが無くなっていた。

不思議なほど、彼女を探そうという気にはならなかった。本当に気が付かないうちに、私の中から彼女への愛や、いろいろな思いが「無くなっていた」のだと思った。嫌いになったとかそういうことではなく、ただ「無くなっていた」。彼女はそのことに撮影旅行中に気が付いたのか、もっとずっと前に気が付いていて、最後の2人の作品と時間のために旅行に行ったのかもしれない。いや、たぶんそうなのだろう。

数日後、残りの写真が送られてきて、本は無事に出版された。「新しい作風」ということで絶賛されたが、その評価のほぼ100%が彼女の写真に対してのものだ、ということは肌で感じた。直接酷評されては居なかったが、私のストーリーについては否定も評価もされていない、という感じで。もしかしたら編集者が手を回していたのかもしれない。数年前から、いや、最初からうすうす気が付いてはいた。世間や編集者が求めていたのは彼女の才能であり、私は「スタイルとしての新しさ」のための人間だった。私でなくてもよかったのだ。いや、世間ではなく、彼女にとってもそうだったのか。作品にも生活にも私が彼女の相手である必要が無かったのかもしれない。そんなことも思った。

双子が店を去ってからも、店は順調だった。客として2人で顔を出してくれることもあった。半年ほど後、ある日1人でやって来たほうと関係を持った。しばらくそれは続いたが、突然に「時々2人が入れ替わっているような」気がしてならなくなり、関係をやめた。後で編集者がちらっと口を滑らせたのだが、やはりそうだったらしい。

「うまい! やっぱりあなたの生ビールは日本一だよ。で。帰ってきましたよ」
「は?」
「突然の失踪からちょうど5年の歳月を経て愛しい私が帰ってきたわけですよ」
「は」
「冷却期間と申しますか。まあ、頭を冷やして考えて。やはり私にはあなただと思いまして。で、まあ3年間ほど米国で写真修行もしまして。写真、語学、料理と女を磨き上げて再びあなたの愛を独占しようとさっき帰国」
「はあ」
「ダメでしょうか。ま、まさかあなたダマで結婚とか…」

話が急に飛ぶのは昔のままだ。そんな彼女のものの言い方を聞いているうちに、私の中にも彼女に対する気持ちが普通に、それこそ「やあ」とでも言うように帰ってきたように思えた。

「その子は?」
「っていうかまず明日病院でエイズその他の病気の検査をしてちょうだい。私はあなたをそこまでは信じてない。ていうか期待してないし。いいから別にソレは。双子でも三つ子でも誰とでも何回でも結構」
「いやいや。まあ、その」
「で、健康チェックと同時にDNA検査をしてちょうだい。この子と私も。あなたはデータがないと信じないだろうから。で、認知よろしく。入籍とかは別にすぐじゃなくていいし。ヤだったらいいし。もち子供が居る以上、私以外との結婚はちょっと困るってかそれはぶっちゃけ腹に据えかねますよ、と」
「はあ?」
「えー。実は最後の数ヶ月。あなたをだまして妊娠にトライしていました。子供が出来るかどうかも、1人になっての時間であなたのことをどう自分が思うだろうかも、そのどっちも賭けだった。賭けてみたかった。うん。で、この子は正真正銘あなたと私の子供です。DNA検査で証明されますけどね。私は他でそういうことしてませんから5年間。あ、申し訳ないが名前は私が付けさせてもらった」

なんだかよくわからないが、彼女らしいといえばらしい。というよりまあ、全部本当の話だというのは分かる。嘘をついているときの顔じゃない。しかし子供とは。まあ、いきなりすぎるが、そう悪くない気がした。

「あ。この子日本語ほとんど喋れないから。親子の会話は原則英語でよろしく」
「へ?」

Posted by yae at 02:29 PM | Comments (4) | TrackBack

May 10, 2005

これは効いた

@nifty:デイリーポータルZ:幼い頃書いた漢字>こちらにリンクさせていただいています。

いやー笑った。で、担当の乙幡啓子(おつはたけいこ)さんという方は結構な別嬪さんなのでそこがまたおかしさをブースト。

Posted by yae at 01:53 PM | Comments (2) | TrackBack

夢メモ_2:枯葉とスキーと割引券

※バラバラとしか覚えていないのですが…。

学校に行く。雨が少し降ってきたが、何とか校舎に入るまではパラパラで済んでセーフ、というところ。と、何名かの教師と生徒が「モノを運ぶのを手伝って欲しい。授業は出なくても学校行事扱いなのでOK」とのこと。今日は午前中だけだし、たいして大事な授業も無かったはずなので、手伝うことに。

モノ、というのは校舎に大量に吹き込んでいた枯葉。それを一箇所に集めたので、捨てに行って欲しいということ。焼却炉まで何度も往復する。

と、雨がすごく強くなって、風も酷く、しかも暗くなってきた。入り口に傘がいくつか立ててあり「後で返せばよい。どうせ授業中なんだから外出する奴はいない」との教師の指示で、それをさして枯葉を運ぶ。非常に効率が悪い。あげくの果てには雪になった。これは無茶だろうと思うが作業は続行。スキーを履いてまで続けた。こうまでしてやることか? と思う。

翌日「神奈川の小さな島に雪が積もっているというので、スキーなどができる雪質か調査して欲しい」というので、以来元の調査会社の女性とともに電車で向かう(この段階で先の“学生”という設定は消えていた)

渡しのモーターボートで着いた島は非常に小さいものだった。200Mトラックぐらいの大きさしかない。雪質がどうの、というよりスキーをするべき場所ではないような気がした。勾配があるわけでもないし。
が、一応滑ってみる。ボードも持ってきたがまずはスキーから。雪質が細かくて締まっているのか、きゅーきゅーと音がする。滑りそのものは良くない。手を突いて雪質を確かめてみる。固まっている? いや、なにか餅か山芋を摺ったような、というか、いや、これはクッションの中材みたいだな…と思ってなにげなく掴んで持ち上げるようにしてみるとかなり遠くまで「べろん」と雪が剥がれた。やはり化学繊維で作ったなにがしかのマットのようなものであったらしい。
島の端のほうにはかすかに本物の雪があった。地元の人が名物にでもしようと工作したのだろうか。

またボートに乗って、ボートの管理小屋のようなところで着替えて帰ることに。調査の女性が「このまま帰ってもつまらないので。連絡そのものは“偽モノの雪、マットのようなものが敷いてありました”との電話一本で済みますから、ちょっとみんなで飲んで帰りましょう」とのこと。
みんなって誰だろう、と思うと、スキーやらアウトドアレジャーの場所を調査する調査員仲間だった。男女交えて7.8人というところ。誰かが「ラブホの無料券持ってるからみんなで行こう!」と言い出し、周りが賛成している。いや、行くのは別にいいが、皆でそこで何をしようというのか、と思った。しかし、みなその方向でもりあがっているので、それはそれでいいか、と後をついていく。

Posted by yae at 12:27 PM | Comments (0) | TrackBack

May 09, 2005

お買い物ネタ スカジャンとワイン

またお買い物ネタです。興味のない方は本当申し訳ないです。ごめんなさいね。

今回は以前ご紹介したスカジャンの使用レポート(?) と
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ワインのお店 PARTY 他のご紹介です。

まずは前回ご紹介した商品、届きましたので改めてご紹介を。
白竜(無二)
白竜(無二)
黒を買いました。で、まず「裏地がないのでぺらっぺら?」というようなことはなかったですね。かなりしっかりしています。ただ、本来的に「型崩れしやすい」服ですので、まああまり丸めて放置、とかはしないほうがいいかもです。
刺繍は機械縫いのタイプですから、なんつうか重厚感(?) みたいなものはそう感じませんが「十分十分」という印象です。
このシリーズはサイズがフリーしかないんですが、私181cmぐらいで68kgぐらいだと思うんですけど(体重計とかないんで) 「けっこうぴったり目」ですね。ぶかぶかということはないです。よくよく考えてみれば、フリーという以上「あんまでっかい人」は対象から漏れるのかもしれません。

モノとしては「思ったよりしっかりしてる」というのが一番の感想ですね。あとこれは本当に印象というか感覚でしかないんですが、気軽に着れる、という感じも受けました。はい。

続きましてはワインの店舗のご紹介です。

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恵比寿ガーデンプレイス内に店舗を構えるPARTYです。ワイン好きの方には有名なお店のひとつですね。実店舗さんのほうは、季節や、料理にあわせたワインというアプローチからお勧めをピックアップして販売している、ということがよくメディアでも取り上げられるお店です。
ワイン好きの方なら実店舗に居るだけでも楽しい気分、というのは当然のことですが、やはり皆さんこのご時世お忙しいということと、ガーデンプレイスというのは恵比寿駅から結構な距離がありますし、なにしろワインってのは持って歩くと重いもんです。買った直後はテンションが上がっているということもあるんでしょうが、3本も持っていたら恵比寿駅についた段階でかなりモチベーションが低下していたりするものです。そういう面でも、こちらのサイトでもお勧め情報などは豊富ですから、まとめ買いなどのときはいいかな、と思います。

で、こちらの1本ですが

ウルフ・ブラス・ブラックラベル・カベルネ・シラー

ウルフ・ブラスというメーカ(かな?) はオーストラリアの生産者の中では非常に安定した品質のワインを作っているところだと感じています。味の特徴は「力強さ」。シラーズ品種のものが中心となる安い価格帯、そうですね、2000円以下、1000円台前中半ぐらいの価格帯のワインでも「どっしりした骨太さ」を感じるワインを多く作っています。例えばタレがしっかりついた焼き鳥(レバーとか)に七味やら辛子やらを「あれかけすぎたかな?」と思うくらいのものとあわせても負けません。「どーんと来い!」という感じで味や香りが飛んだりしませんね。

こちらはカベルネ品種も使っております。ほんでまあ、このメーカのものとしては「お高い」値段となっております。「たまには家でちょいいい肉ですき焼きやりますか」とかいうときにはとても肉の味が引き立つと思います。すき焼きも関西風といいますか「肉焼いて砂糖ちょいかけてしょうゆちょいかけて」的な「もう濃くて濃くてアレですわ。しかも生卵」とかそういう料理でも平気。つかむしろソレで来い! ぐらいの力強いワインです。

もちろんこのほかにも、もっとお手ごろ価格のワインもたくさんありますので、ご興味のある方はぜひ。はい。

Posted by yae at 04:27 PM

夢メモ_2:三角ゲーム

「三角、または3をモチーフにしたネットゲーム」を企画してくれと言われあれこれと考える。

・結構な設問数のアンケートで「趣味の合いそうな」3人組を編成。男女のいずれかが1名、という構成に。

・提携ECで条件を設定しての買い物で金額や買ったものが近い、あるいは同一だとチームポイントを獲得。

・食材や料理方法などをそれぞれの担当を分担して選び、メニューとしてきちんとしたものが出来るとチームポイント加算。

・3人で共同でブログを運営してもらうが、他のチームのをそれの書き込みなどを見て「このチームはマジで三角関係」と思ったら持っているチームポイントのすべてを賭けて「見破りトライ」をすることができる。当たればチームポイントは3倍、外れれば三倍分マイナスに。

だいたいそんな感じのもの。「難しすぎるわりにはたいして面白くない」という評価を受けたが「まあテストしてみましょう」という意見もありデモ版を公開する。自分もテストプレイヤーになってあれこれと行う。実は自分のチームも三角関係になってしまったが、そのうち1人がその事実を知らない。「見破りトライ」をされてしまったときは「正直に答える」のがルールだが、ウチの場合1人がそれを知らないし、知られるとかなりシリアスにヤバイ状況になる。どうしたものか。なにか理由をつけてテスト版から自分が降りる方向にしたほうがいいかもしれない、と思う。

その他にも微妙な悩みがありつつ、という感じで、ちょっと郊外のある娯楽施設に息抜きをするためにでかけることにした。前から仕事の後輩に誘われていたこともあり。

対外的にはには「健康ランド+ボーリング+漫画喫茶」のようなものなのだが、まあ、裏の顔というか半ば暗黙の了解的に「他のお楽しみ」があるというところ。マッサージのサービス、というのがソレに当

個室用のカードキーなどを受け取っていると後輩が「僕からメールがあるまでは何もしないでくださいね」という。なにか説明があるらしい。案内された部屋は体育館のような大きさで、真ん中に通路があり、両端に5階建てのように小さい個室が並んでいる。中は成人男性なら直立して歩くのは厳しい、というぐらいの天井の低さだ。

と、携帯にメールが来た。後輩からだ。「まず、この2つのURLからアプリをダウンしてください。2つとも同時に起動させておけますから、立ち上げたら携帯ホルダーに戻してください」とある。携帯ホルダーというのは各個室の壁にある充電器のようなものだ。

支持通りにする、と。個室にいくつかある液晶ディスプレイのひとつに後輩の名前と携帯番号が出た。タッチパネルになっているので「出る」という操作をする。と後輩の顔が映った。

「まずはこの仕組みについて説明します。これはこの建物の中にいる人同士で、携帯のアドレス帳に登録されている同士の無料TV電話通話ができる装置です。アドレス帳に入っていれば他の人から画面上で確認できてしまうので、イヤなら外しておいてくれ、ということになっていますが、実際この装置を使ったほうが得なことがあります。それがさきほどのアプリです」とのこと。はいはい、と聞く。

「まず、この店のシステムですが、女の子たちは胸の名札に“8千円”とか書いてありますが、アレは基本料金です。“手で”ということの料金です。あと、手書きのメモのようなものに“+5 +8(友)”とか書いたのをその下に貼ってあったり口頭で“プラ5、プラ8 友達”とか早口で言うことがあると思いますが、それは“手よりアレなソレ”と“最終的なソレ”の追加料金と思ってください。友達、というのは二つめの+の料金にその手前の+のサービスが含まれている場合の設定です。友達、がない場合はそれぞれの料金が個別扱いです」と。

えー入り口での説明は「そういうのは禁止。罰金」ということだったじゃないの? と思っていると「まあ、店も女の子も客も“知ってる人は知ってる暗黙の了解”みたいなもんなんですよね。でも、見つかるとマジ罰金です。それって経営側の臨時収入みたいなモンなんですよねー」と。へー、と思っていると「で、ときどき液晶に他の部屋の中が映りますよね? それって、まあ“見たり見られたりする”というお楽しみ要素というかハプニング要素なんですけど、それって実は監視目的でもあって。そこで見つかると罰金、と。それで、さっきの最初のアプリ、アレを起動させておくと、自分の部屋が覗かれる5秒前からアラートが出ます。で、覗かれが終わったら通知します。2番目のアプリを立ち上げておけば、万が一覗かれることを検地できなかった場合に、あらかじめ携帯で撮影した“何もしていない”ダミー映像を送り込むことが出来ます。20秒ぐらいの動画で良いんで、撮っておいてください」とのこと。

はーすごいもんだねえ、と言いつつ「でもソレって経営側にバレないの?」と聞くと「基本的にはバレてます。だけど、“その対策をしているかどうか”で、向うは“対策してるならしゃーないわな”というスタンスなんですよね。ここでの遊び方を知らない奴からはボルけども、とでもいうか」

ほー、と思いつつ、こいつ妙に詳しいなあと思い聞いてみると「やっぱバレました? ここって俺の友達が経営してて、さっきのアプリとかの仕組みは俺が作ったんですよ」とのこと。

「あとですね。今日は先輩や俺らの部屋には特別なサービスてかオプションをつけてあります。ここの女の子って、結構“いまは芸能活動してるけどその前はアレ”見たいな子がたまに働きに来るんですよね。特別な金額を支払うんでね。で、他の部屋でその子らがサービスしてる映像は全部フルタイム見られるようにしてあります。あと、必ず部屋の前に来るようになってますから、気に入ったらどうぞ、って感じです。あと細かい店のシステムはこれから案内ビデオ流しますんで見てください。あと、延長料金とか取られないようになってますから、5時間ぐらいは居ましょう。ではでは」とのこと。

ほうほうと思いつつ説明ビデオを見る。部屋の前を歩いていたり、カメラにアピールしている子が居たら液晶画面をタッチすると確認の後個室に入ってくる。5分以内にオプション料金を払ってサービスを受けるか、そのまま出て行ってもらうか決める、というのが基本らしい。

へー、と思っているといくつかの液晶パネルに映像が映り始めた。あらま。確かにバラエティとかでよく見る顔ばかり。へー、ほー、と思いつつ、ついずーっと見てしまう。案外安いな、とか、結構みな「友達」言ってるなあ、とか思いつつ。

Posted by yae at 02:02 PM | Comments (0) | TrackBack

May 08, 2005

本日のお買い物ネタ

えー。まだアフィリエイトの勉強は続いております。興味のない方、嫌いな方には本当に申し訳ないです。

今回はDVD「キューティーハニー」、漫画「電車男 1巻」についてのご紹介です。


キューティーハニー 主演 佐藤江梨子  

まずはキューティーハニー。えーと、感動とか「超すごい感じ」というのはあんましないと思います。細部のディテールへのこだわりは「さすがは庵野監督」という感じはします。ひとことで言ってしまうと(わかりにくいたとえかもですが)「豪華予算をぶっこんだ月曜ドラマランド枠」という感じ。というとけなしているように聞こえるかもですが、そうではなくて「いい意味で」です。だらだら見てる分には楽しめます。また、サトエリファン必携アイテムという見方もできるでしょうが、実は及川ミッチーファンこそが必携かもしれません。永井豪氏原作モノ+庵野監督ということで危惧(? される「飯食いながらは見られないんじゃないか」というようなシーンもありません。

アニメ原作ものということもあってか、いわゆる「アバンタイトルからタイトル」という流れが序盤にあるのですが、そこの「アニメのハニー」は超かわいいですね。キューティーハニーってこんなに可愛かったかなあ、と思わされるほどです。倖田來未の好パフォーマンスもあり「ここだけは見ておいたほうがいい」と感じさせられます。いわゆる実写とアニメのシーンをそのまんまつないでいるところとかは「そっち系の仕事」の方は資料として見る価値もあるかと思います。あと、ぼやーっと見ていてサトエリってホントにスタイルいいな〜、と思いますね。そういう意味での癒し効果はアリです。


原秀則 電車男 1巻

電車男、についてはご説明する必要がないと思います。で、上のキューティーハニーが「アニメの実写化」なのに対してこちらは「ネット上の“漫画のような話”を漫画にした」というものと言えるわけですよね。

電車男は他の作家さんも漫画化しています。それは読んだことがないんですね。で、原秀則氏というのは、好みが分かれますが「実力派のベテラン」と言えると思います。私も「原秀則なら大外しはないだろう」ということで買ったのですが、これがまあ、個人的には「面白い!」と感じました。

いわゆる「モニタの向こう側の人々(毒男ではないので本当はいけないんでしょうが、私も“電車にアドバイスを送った”ことがあります。レスを貰ってなんかうれしかったですね。ちょっとでも役に立ったかな、とか。正直)」の描写も自然な感じで良かったと思いますし、なによりも「漫画に向いている話」というかネットや本で読むより「話に乗れる」感じがしました。

実際、これが原秀則氏の「オリジナル漫画」だったら「こんなことあるわけねーよ」という感じがすごくするのかもしれませんが、まあ、ああいう経由があって、実際書き込んだり、本を読んだりした人間にとっては「あの時の体験をきれいに漫画にまとめてくれている」印象もあり、すーっと見られます。あるいみ「資料」っぽくも感じますね。繰り返しますが、画風に好き嫌いはあると思いますが、ここで描かれている電車男とエルメスの姿は、個人的には好感が持てます。特にエルメス。
映画化もされるわけですが、個人的には「漫画というものの力」を改めて感じた作品でした。映画化よりも「丁寧に時間をかけて作った」アニメのほうが面白いかもな、と思ったり。

※電車男が実話であるか否か、またはそれをビジネスにすることの是非という論議には私は興味がありません。ただ、国内外でいくつか過去事例がある「ネットを通してお互い一生会うこともない人々が結束していく」ということ自体のストーリーとしては良いものだったと思っています。

Posted by yae at 03:49 PM

May 06, 2005

ご存知の方いらしたら教えていただければ助かります。

仕事の検証のため、FireFoxブラウザを入れてみました。
で、あるサイトを見るためにFlash Playerのプラグインを入れてみました。
で、私、IEのときはオプションつかセキュリティの設定で「ActivXコントロール云々」を「ダイアログを表示」に設定しているんですね。ちょっと「あやしいかな?」と思ったサイトをすぐ閉じれるように、とかの意味もあって。
で、FireFoxブラウザには、その設定らしきものが見当たらないんですよね。
あの問題は、いわゆる「IEの脆弱性」を気にすればいいものであって、FireFoxブラウザの場合は気にしなくていいのかな? それともなんらかで設定できるものでしょうか。設定できるなら「ダイアログを出す」とかにしたいんですが。

ネットで調べてみたんですが、探し方が下手なようで見つかりませんでした。ご存知の方いらっしゃいましたら、コメントいただけますとたいへんありがたいです。

Posted by yae at 05:01 PM | Comments (4) | TrackBack

May 05, 2005

本日のお買い物

またお買い物コンテンツです。例によってアフィリエイトなどが「ちょっと…」という方はスルーしてやってください。スマンです。

Logo_blue_140x30今日は「MoMAオンラインストアジャパン」をご紹介します。

MoMAといえば「ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art/MoMA)」でございますね。で、そのはす向かいにMoMAショップというお店があります。MoMAは「近代美術館」ですから、そこに実際に展示されているものも一部売られておりますし、その他デザイン的に優れたものを世界中から集めてきたり、また開発したりした製品を売っているセレクトショップという感じのお店です。


Dozi ペーパークリップホルダー,グリーン

例えばこういうものとか売っております。「クリップなんざあ、紙箱のまま使えばいいんだ! 事務用品じゃないか!」というのも正論ではございます。否定はしません。が、「こういうのがたまらないっス!」という傾向の方には「マジたまらん」ものが大集合、という「宝の山」という感じの品揃えです。

4〜5年前に仕事でNYに行きましたが、そのときは時間があまり無く、美術館はMoMAしかいけませんでした。で、まあお土産を買うか、とMoMAショップに行きまして。「ブロックランプ,ミニ」というものを買いました。当時は日本国内では「ミニ」がまだ流通しておらず、やったぜ、という気分で買ったことを覚えています。

レジの女性がなぜか私を見て「馬はセントラルパークにつないで来たのですか? 伯爵」とアメリカンジョークをかっ飛ばしたのを覚えています。
※「My Lord」と確かに仰いましたので。まあ伯爵と特定はできないんですけどね。髪が当時長く、ダースベイダーを連想させたのでしょうか。

あとは私が持っていた「PSION」というPDAが反応してしまったのか、いわゆる万引き防止のアラートがピーピー鳴りまして。ガードマンの黒人男性が「何も盗ってないのは分かっているが、決まりだから」と荷物を小分けにして受け渡ししながら申し訳なさそうな顔で笑ってくれたことを覚えています。

さて、今回ご紹介する「MoMAオンラインストアジャパン」では、そこで売られているものをオンラインで買える、というお店。上で乗せたクリップホルダーももちろん売っております。この手のものは、実際にお店に行ってあれこれ検討するのも楽しいのですが、時間がなかったり、どうせ配達になっちゃうんだから、という視点からはオンラインショップが出来たということはユーザにとってはいいことだと思います。この手のものがお好きな方には仕事の合間などに見ているだけで癒され感もあるかもです。はい。

ファニチャー&ライティング
ここの下の「チェア」から入りまして2Pめにある「セブンチェア」というものを家で愛用しております。毎年いろんな色が追加されます。オリジナルのものはコレクターアイテムとなっていますので「無理無理」という値段ですが、量販化されたものはまあ、手が届くお値段。形そのものには変更がありませんので、ちょいちょい新色を買い足す、という楽しみ方もできる製品ですね。私は赤と青と白を持っています。「自由・平等・博愛」がテーマでございます。長時間座っているとお尻の肉のつき具合によっては若干しんどいかもしれませんが、食事をしているぐらいの時間ならまったく問題ありません。腰や背中、肩のサポートが非常にしっかりしています。デザイン性と機能性のバランスが取れている、という印象です。また、積み重ねることが出来ますので、普段は部屋の片隅に積んでおいて、いざというときにささっと展開、ということが出来、利便性にすも優れています。

同じく「ライティング」の項目から3P目かな。先に書きました「ブロックランプ,ミニ」もご覧いただけます。見た目の感じとしては「電球を凍らせた」ような印象。その電球の形の中に本物の電球が入っておりまして、なかなか不思議な光り方をいたします。配線をうまく取り回して階段に1段おきに置いてみたりしてもなかなか素敵かもしれません>飲食店さんなどでは。

Posted by yae at 02:55 PM

May 03, 2005

5月1週:お勧め買い物

私事ながらアフィリエイトというものを勉強しております。
で、自分が買ったことがあるもので、よいな、と思ったものをたまにご紹介したいと思います。
#基本的には「買ったことがあるもの」「使っていたことがあるもの」を掲載していきたいと思います。
また、下記の「続きを〜」リンク以下に実際のコンテンツは格納しております。ダーツコンテンツのみご覧になりたい方、またはアフィリエイトというものにあまり好感をお持ちでない方はクリックなさらないことをお勧めいたします。

白竜(無二)
白竜(無二)

>お店のトップページへのリンクはこちら。

えー。スカジャンですね。元々が米軍人さんを中心とした外国人の方へのおみやげ品、ということからスタートしたもので(スーベニールジャケット、という異名はそのままですね) ま、横須賀方面で盛んに売られていた、ということで(ヨコ)スカジャン、という名前が今では一般的でしょうか。一時は「気合の入ったロケンローラ」しか着ない、というイメージだったかもしれませんが、ここのところ、ぐっとまた注目されているようですね。こちらの掲載写真は大熊商会さんの春の新作で「中綿が無い」というのが最大の特徴です。実はまだ届いておりませんが、中綿無しのものについてはぼちぼち品切れが出だしている、というので早めに載せてみました。来たらまた記事に加筆したいと思います。
※ドラマ「タイガー&ドラゴン」で使用されている「竜虎」というモデルもこの大熊商会さんの製品です。売ってます。
竜虎
竜虎
これですね。

【サントリー 発泡酒】サントリーダイエット生 500ml 24缶入1箱
【サントリー 発泡酒】サントリーダイエット生 500ml 24缶入1箱">
続いてはこちらですね。「いやわざわざネットで買わなくても」と思いがちな感じの商品ですが、ちょびちょび買い足すのは面倒とか、重いのはアレだとかいうにはビールをネットで買うのも悪くないもんですね。味はどこで買っても一緒ですから。はい。

【ドメーヌ・ギュイヨン】ヴォーヌ・ロマネ・1er・ブリュレ[2001](赤)
【ドメーヌ・ギュイヨン】ヴォーヌ・ロマネ・1er・ブリュレ[2001](赤)
ワインなんですけどね。フランスはブルゴーニュです。ブルゴーニュというのは、俗にというかジョークまじりで「ブルゴーニュで石を投げれば天才に当たる」と言われるほどの「ワイン作りの天才だらけ」な土地柄ですが、実際は生産者により「出来も値段も」異なります。(ブルゴーニュの場合は同じエリアの畑を複数の生産者が分割所有していることが多いため、生産者を知ることも大事、というかたいへんなんですよね) で、その中で「マジですげぇ天才」と言われる生産者が5社(5人)あるわけですが、このドメーヌ・ギュイヨンは「その5本の指のソレに迫る」と評される力を付けてきた、と近年言われています。
味としては「しょっぱなからドガーンと来るタイプ」です。
※えー、失礼を承知で申し上げますが、この言い方で見当が付かないという方には「高い買い物」となってしまうブツかもしれません。はい。悪気なくいいますがそうだと思います。

オイルサーディン 105g
オイルサーディン
竹中缶詰 橋立印オイルサーデン
竹中缶詰 橋立印オイルサーデン

缶詰です。京都は竹中缶詰というところのオイルサーディンです。上の写真の紙がかかっているパッケージは一部のスーパーや百貨店でもよく眼にします。下のはまとめたパッケージ用かな。いずれですね、原材料(オイルとかいわしですね)にかなりのこだわりを持って作られている製品です。私は上記の2点のほかに俗に「業務用」といわれる「戦車のような緑色。缶はアルミじゃなくて鉄っぽい」ものも食べたことがありますが、まあ、どれを食べても美味しいです。好みもあるでしょうが、一番美味しいのは「業務用」かもしれません。魚の大きさも揃っていますし、なにしろ味が「いい意味で軽い」味です。油を切って、缶のままガス台で焼くのが一番美味しいかな。たまねぎのスライスとか山盛りにして焼いて食べるとうまいです。「オイルサーディンとはこんなにうまいのか」と驚きます。はい。

かき燻製油漬(105g入り)竹中缶詰製
かき燻製油漬(105g入り)竹中缶詰製
こちらも同じ会社のかきを燻製にしたものの油漬です。これもおいしいです。近所のスーパーなどで売ってない方にとっては、そのスーパーの缶詰売り場に行くたびにため息が出てしまうような、そういう味です。


secret / 倖田來未
また唐突にCD。しかも新しくもないんですが。
曲は「いろんなことが出来る子」ということががんがんに伝わってきます。で、また注目していただきたいのがDVD。SHKE IT という曲のそれはまあ、歌詞の内容もそうですが、映像というか振りつけがぶっちゃけ「反則」です。
「もはや戦後ではない」
これしか思い浮かびません。すごいことになっています。


またなんか見つけたらご紹介させていただきます。

Posted by yae at 10:37 PM

May 01, 2005

夢メモ_2:半死者の国

朝起きようとしたら、何か様子がおかしい。天井が違う。はて、どこかに旅行にでも来ていただろうか、と思うが思い出せない。

鏡を見る。と、19歳ぐらいの時の自分に戻っている。これは本格的におかしいと思いつつ建物の中を歩く。建物は大きい。建築は結構洋風というか明治大正あたりに作られた洋風建築、という感じか。

なにがどうなっているか分からずに歩き回る。と、何人かの人とすれ違う。頭の上にオンラインRPGのキャラクターなどのように名前と死亡時の年齢、現在の体の年齢といったような情報が文字として見える。なんだ? 死亡時の年齢? 現在の年齢?

図書室のようなところに行く。面会室を兼ねているようで、思い思いに机を囲んで雑談をしている集団もある。「はじめての方へ」と書かれたコーナーがあるので、そこに行ってみる。途中、いくつかの家族がひとつの机を囲んでいる、というようなものを見た。頭に先の「情報」文字が出ているのは若い人間が多い。おばさんなどには出ていない。なぜだ?

案内パンフレットのようなものがあったのでそれを手に取る。と

「ここは“実際の寿命”より霊界の手続きミス、または管理しきれない不慮の事故などの事情により早く亡くなられた方のための国です。便宜上“半死者の国”と呼ばれています。簡単に言いますと寿命予定より早く亡くなられたことの悔しさを浄化して成仏していただくための場所です。半死者はその“寿命と死亡時の年齢の差”から算出された“現在の年齢”と表示される年齢までさかのぼった形の姿をしています。その算出方法は死亡時の理由などにより一定ではないため、一概には言えませんが、死亡時の年齢-現在の年齢=半死者の国に居られる年月、とお考えください。また、お互いにそれが頭の上に見えると思いますが、それを見ながら“死亡理由”という文字を心で唱えてください。そうすると相手の方のそれらの情報を見ることができます。自己紹介などによりご自分がなくなった理由を思い出したりすることで浄化の妨げになることを防ぐためです」

なるほどねえ。と思う。というか言われてみれば死んだ。交通事故だった。
さらに読み進めると

・遺族への面会はこの建物と向かいの食堂でのみ可能。遺族の誰に会いたいか、と頭に描くと向うからやってくる。遺族にとっては「夢」として処理されるため、向うが寝ている時間まで待つことになる。

・食堂は自分が居る建物とは別の建物に居る半死者も来るため混んでいることが多い。しかし、それぞれ食べたいものを頭に描いて歩いてもらうと、自分の名前が書かれたテーブルが必ずあるので、そこで座って待てばよい。また、自分で調理をしたい場合も、メニューと材料などを思い浮かべて歩いていると、名札の出た個室を見つけられるのでそこで調理、食事をしてよい。使った道具、あまった食材などは置きっぱなしでかまわない。別の半死者には見えていないため。

・顔見知りの半死者同士がほぼ同タイミングで同じものを食べたいと思った場合に限り、近所にその専門店が現れる。連れ立っていくことが出来る。ほかの半死者には見えていないので、会話に出た人以外は誘えない。

・半死者の一部には特殊な能力が備わることがある。俗に言う「超能力」的なものが多い。それで得られた情報は遺族には伝えないこと。夢とはいえ、社会的に影響力を持つケースが考えられるため。

・「もう十分浄化された」と本人が思い、委員会がそれを認めた場合予定の滞在期間より早く半死者の国を出て、死者の世界へ向かうことができる。逆に浄化が十分でない場合、滞在期間が数年延長されるケースもある。

ほー、と思う。まあ、あんまり考えてもしゃーねーわな、と思いつつ雑誌コーナーに行ってみる。普通に雑誌が置いてある。職員のような人が雑誌の整理をしているが、その頭上には天使の輪のようなものが見える。なるほど、これが「半死者でも遺族でもない」ことの目印のようだ。

ジャンプがあったので読んでみる。「いいところで終わった」漫画があったため、なんとなく「先が読みたいなあ」と思う。と、ページをめくると明らかに「次の週」のものが載っている。あれ? と思いつつ読む。次を、と思うとまた出る。思わないとそこで別の漫画に切り替わる。

これは、と思い、職員に「ここの雑誌は皆そうですか?」と聞いてみる。と、職員はちょっと驚いたような顔をして「あ…そうですか。あの、それ、違います。あなた様固有のそのような能力が出てしまった、失礼、出たのだと思います」とのこと。
ちょっと困ったような顔で小走りで出て行った。上司的な存在に報告、相談だな、と思う。どうやら書物に書かれていることの「その先」が見える能力が備わったようだ。他者に対しても、ある程度なら「いま何を思っているか」が直感的に分かってしまうようだ。

うーむ、と思う。「知りたいと思わなければ見えない」のは漫画で実証済みだが、やはり「知りたい」と思うのが人間ってもんだよなあ、と思う。

通路を歩いていると双子の姉弟が居た。「お兄さん事故って痛いの?」と聞いてきた。なるほど子供だけに「ルール」をあまり理解できていないようだ。遺族がすみませんと言っている。「いや、即死だったようで、覚えてないね」と笑ってみせる。確かに覚えてない。タクシーに乗っていたはずだが、多重衝突か何かだったろうか。

一度食堂に行って見ることにした。あまり腹が減っていないので何も考えずだらだらと歩く。となると、自分の席も個室も見つからないわけで。延々と歩く。ときどき個室焼肉店のような場所や、社員食堂のような場所を通る。よっぽど予定より早く亡くなった人が多いのか、みな若い。ある意味学生寮のように見える。

なんとなく「焼きそばを作る」と思ってみる。と、角を曲がると自分の名札がかかった個室が見えた。入ってみる。
8畳ほどの和室の片隅に台所、という感じ。冷蔵庫を開けると確かに焼きそばが作れそうな材料が入っている。が、なぜかくさりかけたきのこが入ったボウルがある。なぜだ、と思いじっと見る。と「遺族に会うことになるので食事は後のほうが」という考えが浮かんだ。ふむ。自分が欲しいと思わなかったものが現れた場合にそれを見つめると、なにかのヒントが得られるようだ。「先が見える力」の能力のひとつなのだろう。

住居のほうに戻ってみる。自分の個室に、と思うと、その前にある待合室のような場所に姉が居た。「焼きそばかお好み焼きを食べに行かない?」と話しかけてくる。姉がそのような夢を見て、こちらも先ほどなんとなく焼きそば、と思ったため、自動的に面会、という形になったらしい。

自分としては焼肉が食いたい、と思ったが、ちょっと遺族とあまり長時間話をしたいという気分では今は無かった。ので軽く食いながら「ちょっと用事が」とか言えば帰るだろう、と思い「じゃそうするか」とまた食堂に向かう。

と、少年時代に近所に居た人が食堂から出てきて「おばちゃんと焼肉行かんか? ほら。あの角に店見えてるやろ? ジンギスカンもあるで」と。ああこの方亡くなったんだ、へーご病気で、と思っているとちらっと姉のほうを見て「ん。またにしよか」と歩いていった。姉が「私が居たらなんかまずいのかしら」と言う。「いや、焼きそば食いたそうな顔してたんじゃないのか」と適当なことを言う。

食堂の入り口では持ち帰りの焼きそばやお好み焼きを売っている。これはよっぽどそれらを食いたいという夢を見たのに違いないな、と思う。出来立てのものばかりなので、姉がそれを買っている。ここで「材料があれば作って追加して食べる」ことをイメージする。そうすれば個室があるはずだ。さっきの混みようからして普通のテーブルでは結構騒がしいっぽいので。

個室に向かう通路はやはり人が多かった。どうも調理中に服を焦がして大穴が開いてしまい、お盆などでかくして全裸で走っていった女の子のことが話題らしい。「服ってイメージすれば台所に出ないのかな?」「いや、裸エプロンとかになるよりはお盆で隠したほうがまだ人に見られてもまし、と思ったのかもよ」とか若い人がわいわい言っている。まあ、若い人と言っても死亡年齢を見るとみな結構な歳だが。

個室に着くと冷蔵庫が故障していて中のものがダメになっている。なるほど「作るのをやめる」説明を省けるいい演出だ、と思う。自販機でビールを買い、姉と軽く飲み食いしながら話す。「眠くなった」というのでそこに置いて帰ることにした。向うの世界で「起きる」という意味だろうから。

図書室の前を通ると、誰も居ない。いい機会か、と思い新聞を手に取ってみる。政治欄を見る。内閣改変が云々、来週にも決着か、という記事がある。で、来週どうなるのよ、と思うとその場所の記事が一瞬消えて来週の「結果」の記事に変わる。やはり文字で書かれたものの先は現実の事件であれすべて見えるようだ。

あまり新聞は読まないほうがいいかな、と思いつつぱらぱらとめくっていると「○○国 月移住計画を発表」と書いてある。つい「どういうこと?」と思ってしまった。すると、月に移住をすることは表向きには人々には新しいビジネスチャンスの拡大を、地球的にはエコロジー対策の大鉈として、という感じで発表され、賛同者を募って月への移住を開始することになる。しかし、○○国の最終的な思惑は、○○国の選ばれた人間だけを月よりさらに上の軌道の人工コロニーに移住させつつ、月への移民の体を「働きやすくなる」という理由で「機械人間」化する。実質は爆弾だったり、姿勢制御用ロケットを埋め込まれたりする。そして準備が整った段階でコロニーからレーザーを打ち込んだり、機械人間たちを「制御部品」として使いつつ月を地球に落とす。その「クリーンな爆発エネルギー」により浄化された新しい地球、大きさが相当小さくなってある意味別の星になっているが、その新しい地球に○○国のエリートだけが移って行くのだ。

なんてこった、と思いつつ他の記事の先も読んでみる。と失敗に終わった計画は「失敗に終わった」という表記があったり、その先が白紙になったりしている。ということは、さっきの計画は実現されるのだ。読み直して見ると地球に月が落ちるのはあと30年後。遺族の寿命は遺族の記事などを眼にする機会が無い限り分からない。これはどうしたもんか、と思う。半死者の国の職員も、まだこのことを知らないはずだし。

Posted by yae at 11:57 AM | Comments (2) | TrackBack